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2025.12.18 メディア

アメリカ:Wyoming SeminaryからKeith先生がご来社されました

2025年12月3日、アメリカ・ペンシルベニア州に位置するボーディングスクールWyoming Seminary(SEM)より、入学担当者(Director of Enrollment Management)のMr. Keith Fischer(以下:Keith先生)が弊社オフィスにお越しくださいました。

当日は、学校の様子やユニークなポイントについてKeith先生に直接お話を伺いました。本記事では、Wyoming Seminaryの特に注目すべきポイントを中心にご紹介いたします。


Wyoming Seminaryの特色について

SEMは、ニューヨークおよびフィラデルフィアの都市部から車で約2時間の距離にある一方で、アパラチアン・トレイルや州立公園、川などの自然環境も近く、都市的な利便性とアウトドア環境の両方を享受できる立地となっています。

①全米最古級のボーディングスクール

1844年に創立され、アメリカのボーディングスクールの中でも最も古い学校の一つとされています。留学生の受け入れ開始も早くから開始し、1860年には最初の留学生が在籍していました。創立当初はメソジスト教会を母体としていましたが、現在は宗教的な提携はないとのことです。

②芸術分野の強み

SEMでは、芸術を生涯にわたる学びに不可欠な、重要かつ本質的な要素として位置づけています。音楽、演劇、ダンス、視覚芸術、写真・映像制作など多彩な分野が用意されており、生徒は経験やレベルを問わず、自身の関心に応じて学ぶことができます。教員は生徒一人ひとりの個性と創造性を尊重しながら指導し、初めて芸術に挑戦する生徒から、専門的に学びたい生徒まで、それぞれの目標に応じた成長を支えています。

2014年には、卒業生からの約2,000万ドルの寄付により、最先端の芸術施設である「The Kirby Center for Creative Arts」が設立され、芸術家たちの最大の活動拠点となっています。

③スポーツ分野の強み

スポーツは非常に強く、特に女子レスリングは全米で3連覇中と紹介されました。卒業生の中には2024年パリ五輪で銀メダルを獲得したKennedy Blade選手がおり、学校史ではオリンピアンを12名輩出した実績があります。また、毎年およそ20から30名がNCAA Division Iへ進んでおり、アスリート育成に定評があります。

④「Academic Concentration」

SEMの特徴的な学びとして、「気候科学・サステナビリティ」、「人文・グローバル研究」、「STEM/STEAM」の3領域を軸にした「Academic Concentration」を提供しています。これは授業外で取り組む生徒主導の探究で、教員と1対1で内容を設計し、研究論文だけでなく、起業やチャリティ立ち上げなど様々な形での展開が可能です。

このほかにも、生徒一人ひとりの可能性を伸ばすための、幅広い学びの機会が用意されています。

在籍する生徒について

約400名の生徒が在籍しており、学年規模としては、9年生が約80名でスタートし、寮生の増加などにより最終学年は100から115名程度になるそうです。30以上の様々な国から生徒が集まり、日本人も過去に在籍していました。

Wyoming Seminaryが求める学生像

勤勉で、学業面でしっかり努力できること、そして学問的にチャレンジしたい意欲が重視されます。授業は少人数で密度が高いため、一定の学習体力と向上心がある生徒ほど環境を活かせることでしょう。加えて、スポーツや芸術、探究など、教室外でも主体的に挑戦したい生徒に適した学校だと言えます。

Wyoming Seminaryに入学するために必要な英語力について

英語スコアは、TOEFLまたはDuolingo English Testで70~100程度が合格基準となります。その範囲を下回るケースでも、面接や小論文(essay)などを通じて学習上の成功可能性を確認したうえで合格を検討することもあります。

ESLについては中級(intermediate)レベルの提供があり、ライティングスキルなども含めて個別に評価しています。

Keith先生から日本のご家庭へのメッセージ

「Wyoming Seminaryでは、学業面でしっかり努力し、挑戦することを楽しめる生徒を歓迎しています。形式にとらわれず、生徒自身の興味や関心を深く追究できる学びを重視しており、少人数クラスの環境の中で、じっくりと学びを深めていける学校です。」

Wyoming Seminaryの公式HPはこちら

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